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教育コラム 雑感

ある母親(いや おばあちゃん)からの相談





スポーツのこと

その1
さて どうしましょうか?

   小6のバスケットが大好きな男の子。4年生から市営のクラブチームのような団体に所属して活動している。おばあ様いわく、身長もむしろ低い方、特にずぬけて上手いわけでもないが、三度の飯よりバスケ、バスケへの情熱は並々ならぬものがあるようだ。高校では強豪校の一角を占める高校に併設する私立中学校に練習試合で遠征したときの話。この中学校までは家から2時間はかかる。練習後、この中学校の部のコーチ(顧問かも知れない‥この辺りは判然としていないが)から3年間の授業料を免除するから、ぜひとも入学してほしいと「よい条件」での勧誘があった。それを聞いた母親と本人は、これ程「評価された」こと、高校受験で中断せずに好きなバスケを存分に極められること(どうも地元の公立中学は、 バスケ部が弱小らしい)、そして比較的苦手な勉強も、公立中学より勉強もきっと手厚く面倒見てくれる期待感など‥‥、もう舞い上がって‥‥。

         おばあちゃんが、そのウカレようをみて、逆に心配して連絡をしてきたわけでした。

    最初に聞いたとき、「《青田刈り》がここまできたか」と思った。もちろん推測だが。大学入試では、〇〇推薦とか募集のネーミングだけ変えて、もう9月の初旬から入試(?)を実施する時世だ。昨今、中学入試で定員割れしている学校は少なくない。高校では比較的生徒が集まっていても中学はそうではない。10人でも学年を運営しなければならないわけで、だとしたらこうするのも必然となる。背に腹はかえられない。ただし、私学である以上、その学校の教育理念に賛同し、お互いのニーズが合致すれば、入学試験以外の枠で入学できることについては何の問題もない。

    もしや本当にバスケのプレーで素質を見出されたのかも知れない。情熱が伝わり、コーチを動かしたのかも知れない。せっかくの破格の条件だから、頑張って見ればいい。もしダメだったら、地元の公立中学に編入すればいいじゃないかというのが多くの周囲の意見のようだ。

                さて、どうアドバイスしましょうか。

2017.01.27更新|MJ通信