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教育コラム雑感ーコロナ禍の期末テスト えっ平均38点?

  区立NH中の7月の数学の期末テスト、平均38点。相変わらず先生は突っ走っているようだ。この平均点、私立中だとままあるし、高校の定期試験の平均点としてはさほど珍しくはないが、区立の中学では珍しい。学校現場では、このコロナで、まともな授業はできなかったはずだし、家庭を含めた学習環境の差によって学力差が顕著になっている。ケアすべき生徒たちの不安な心もある。また何よりも、中学3年の初めてのこのテストは、内申点として「力」をもつものだ。

  学校全体の学力の底上げも必要だろうし、学習や自分の進路について意識を高めていくことも必要だろう。いや、そういう問題意識だけでもなさそうだ。生徒たち(いや塾かもしれないが)、甘くみられないような単なる自己顕示や自己満足にも思えるのだ。先生の個性と笑えることでもない。

  区立Y中の理科も難しい。難しい問題を扱うのいいが、試験は同じような問題を出題してほしい。

 教師は、基本的に勉強では優秀な人間がなる。その科目で苦労した経験がある教師は少ない。だから、その科目が苦手で、学習意欲が失せた生徒のことを理解するのは並大抵の努力ではない。まあ教師になろうとしたのか、公務員としての安定を職業として選んだのかは人それぞれだろうが‥‥。

   この時期に、公立中学の教員として 、生徒たちに、何を癒し、何を伝え、何を教えて何を教えるべきでないのか、そして何をどう評価することが、公正なのか、今一度よく考えてほしいと思う。それは《しめる》とか《甘やかす》とかそういう次元の話ではないと思うのだ。

2020.07.21更新|MJ通信