それぞれの受験 ー大学受験の風景

 ある高校。進学校でコース別の編成をしている。一番偏差値が高いコースは、元来、国公立や早慶を目標とするが、多くの生徒が第一志望に失敗し、MARCHに収まる。次のコースMARCHレベルを志向するが、結果的には日東駒専に多く合格となる。三番手のコースでは‥‥。

 このように笑えない笑い話がここ数年多い。学校説明会でも進路指導部長が苦虫を噛みつぶしたような顔をして「キツイ受験だった」とため息まじりに語る。予備校も同じ。今まで受かるだろうと予測してた受験生層が軒並み不合格となる。

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 この数年間、東京の有名大学は入学者の人数を募集人数通りにするように奮闘しています。それは、今まで結果的に相当数水増ししてきたことで、東京にある大学への一極集中が助長されて地方の大学に受験生が集まらなくなっているといった状況に文科省が大ナタをふるったのです。水増しして入学者を増やした大学には補助金を出さなかったり、削減するという縛りを設けました。

もともと大学受験は、受験生一人が7〜8校受験するのも珍しくありません。そして例えば東大に合格すれば、手続きしておいた早慶には入学しないことになるし、早慶に合格すれば明治大学は蹴るといったことがダイナミックに起こるのです。だから人数を募集人数と同じにするというのは至難の技です。そうするとどうなるでしょうか。指定校推薦で確保し、AO推薦や公募推薦でちびちび、センター試験利用で今までより控えめに歩留まりを考えて慎重に合格者を出し、全学部入試では…、そして一般入試では‥、もし入学者が予想より少なかった時の保険として念のため補欠も多めに出して、また3月の後期で若干名の募集をしたり‥‥それはそれはたいへんですが、それによって受験生が翻弄されているのも事実です。もちろん従来より合格者が少なくなるので受験自体厳しくなるのは言うまでもありません。文系の私大でそれが顕著です。早慶上理 GMARCHか、最近の早慶 SMARTかという括り方もあまり意味がなく、学部や入試によってもうごちゃ混ぜになるし、予備校のセンターリサーチもそれはもうはずれることはずれること…(笑)

 大学入試、早い受験は夏明け9月からAOが始まります。様々な推薦入試が年内に行われ、年が空けると1月半ばの大学入試センター試験、それから3月上旬の国立大学までの1ヶ月半の長丁場、結果を見ながら明日の入試を受けるという闘いの日々が続くのです。

2019.03.08更新|MJ通信